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  • 宍道湖と中海の魚たち(ボードゲーム)
    宍道湖と中海の魚たち(ボードゲーム)
  • 宍道湖と中海の魚たち
    宍道湖と中海の魚たち
  • 日本のシジミ漁業
    日本のシジミ漁業

  • 神西湖の自然
  • 汽水域の科学
    汽水域の科学
  • 宍道湖と中海の魚たち・ボードゲーム
    宍道湖と中海の魚たち・ボードゲーム

    この魚の名前は?大きさは?産卵期はいつ?どこに分布しているの?
    「宍道湖と中海の魚たち」(山陰中央新報社刊)をボードゲーム化。
    宍道湖と中海にすむ魚から44種類を厳選。美しい写真のカードになりました。
    魚のことに詳しくなくても楽しく遊ぶことができます。簡単なおまけゲームも収録。
    遊びながら汽水湖の魚の生態や環境について学ぶことができます。

  • 宍道湖と中海の魚たち
    宍道湖と中海の魚たち中村幹雄 監修 日本シジミ研究所 編

    宍道湖と中海に生息する魚介類全161種を、美しい写真と分かりやすい解説で紹介しました。宍道湖と中海に生息する魚介類ならこの本一冊で調べることができる貴重な本です。
    本書の大きな特徴は、その美しい写真です。日本シジミ研究所の調査で得られた161種の魚介類を生きた状態で撮影しました。写真は宍道湖・中海で採取された魚介類を5年間かけ撮影し、厳選したものを使用しています。
    また内容は種ごとに形態、生態、地方での利用等を分かりやすく解説し、理解が深まるようにしています。
    宍道湖・中海を知るために、まずは読んでいただきたい本です。
     
    <まえがき>
    宍道湖・中海はわが国の代表的な汽水湖です。汽水湖とは、川からの淡水と海からの海水が混じりあった湖のことです。
    宍道湖はわが国の内水面、河川湖沼の中では際立って漁獲量の多い、低塩分性汽水湖で、中海は各種開発行為によって環境が傷ついてしまいましたが、かつては宍道湖以上の漁獲量を誇った、高塩分性の汽水湖です。
    宍道湖・中海にヤマトシジミやシラウオ、ワカサギ、スズキ、マハゼ、サルボウガイ(赤貝)、ヨシエビ、ヒイラギ(エノハ)など、淡水性、回遊性、汽水性、海産性の多種多様な魚が生息できるのは、両湖が汽水湖だからです。
    汽水湖の大きな特徴の1つは、魚介類の生産力が豊かで、漁業も盛んで、私たちに大きな恵みを与えてくれることです。その反面、湖水の富栄養化、湖底のヘドロ化、底層水の貧酸素化を引き起こしやすく、魚介類の生息場所減少や漁業資源の大量へい死などを招くこともあります。
    もう1つの特徴は、環境変化が大きく、生態系が傷つきやすいことです。宍道湖・中海は、気象条件により水温、塩分、溶存酸素量などの環境が、河川や海洋とは比較にならないほど大きく変化します。
    元来、汽水湖の生態系は非常に繊細でさり、小規模の開発工事であっても大きな傷を受けてしまいます。しかるに宍道湖・中海においては30年間にわたて水利用と農地造成を目的として、干拓・淡水化工事が進められてきました(中海・宍道湖干拓・淡水化事業)。その間、この貴重な生態系は大きく損傷しました。工事が計画通りに完成すれば、この貴重な汽水湖の生態系は淡水生態系へと大転換するはずでしたが、完成を目前にした平成12年(2000)に諸般の事情で目的を達成することなく全面的に中止となりました。これによって汽水湖生態系が存続することになり、ヤマトシジミやシラウオなど貴重な汽水性の魚たちが消滅する危機は、かろうじて免れました。
    この宍道湖・中海の自然環境は大変貴重なものであるということが世界的にも認められ、平成17年に「ラムサール条約」に登録されました。
    私たちはこの登録を機に、傷ついた宍道湖・中海の自然環境を修復・復元し、併せてサルボウガイをはじめとした多くの魚介類がよみがえるよう努めなければならないと思います。そんな思いから私は、本書を日本シジミ研究所の研究員と共に出版することにしました。
    私たちの研究所では数年前から毎月、宍道湖・中海の多くの定置網、刺網、カゴ、されに潜水による調査を続け、何千尾もの魚たちを調べています。そして、その結果を基にそこにはどんな魚が棲んでいるのか、その魚の名前は何か、形態的特徴は何か、どのように分布・回遊しているのか、何を食べているのか、どのように子供を産んで育てているのか、どのように漁獲されるのか、そしてどのように料理すればその魚が美味しく食べられるのか、についてできるだけ平易に、分かりやすくまとめました。
    本書によって、1人でも多くの人が宍道湖・中海の魚たちに親しみを持ち、両湖の環境保全、復元そして漁業振興について考えを深めていただけるなら望外の喜びです。

  • 日本のシジミ漁業
    日本のシジミ漁業 その現状と問題点中村幹雄 編著

    中村所長が全国の産地や関係者へ呼びかけて、1998年に島根県松江市で開催した第1回シジミシンポジウムで、はじめて日本のシジミ漁業者が一堂に会し、シジミ漁業の現状について熱い議論が交わされました。
    本書はこの第1回シンポジウムでの貴重な論議をもとにして、日本ではじめてまとめられたシジミの生態と漁業の本です。内容は4章からなり、第1章でヤマトシジミの生態的特性、第2章で漁業の特性、第3章では13名の方たちによる産地報告があり、最後の第4章で問題点と対策についてまとめています。
    日本のシジミ漁業の現状について理解できる国内唯一の書籍です。また、シジミを通して日本の自然をみることにもつながるでしょう。どうか是非ご一読を! 
     
    <書評>
    中尾 繁 北海道大学大学院水産科学研究科 教授 (日本水産学会誌 新刊書紹介)
     
    1998年11月に開催された第1回全国シジミ・シンポジウムを企画立案したのが島根県内水面水産試験場長の中村幹雄氏である。シンポジウムの主旨はヤマトシジミの研究と漁業の現状および相互の接点と問題点を提示することにあったと推察される。その成果を中心に同氏が編著者となってまとめた本書はヤマトシジミ漁業に関する初めての成書である。
     
    第1章「ヤマトシジミの生態的特性」は同氏の研究を基に、本種の生態学的知見と汽水域の環境特性に係わる本種の環境耐性、第2章「シジミ漁業の特性」は本種の環境浄化に果たす役割(第1章に含めた方がよかったかも知れない)に触れたあと、漁獲量から内水面漁業におけるシジミ漁業の重要な位置付けとその経年変化から近年の著しい減少傾向、が述べられている。
     
    第3章「シジミ漁業の概要」は3/4にあたる199頁が割かれ、シンポジウムの発表内容が敷衍してまとめられている。北海道の天塩川・パンケ沼から九州・筑後川まで全国18のシジミ漁場を対象に、1)環境とシジミ漁業の概要、2)シジミ漁業の変遷、3)現状と問題点の3課題について編者を含めた15人の研究・行政の関係者が執筆している。各漁場の漁獲量の変遷を示すヒストグラムにはそれに直接・間接に影響があったと思われるイベントが付記されており、共通した3課題でまとめられた内容とともに漁場ごとの比較を容易にする工夫がなされている。
     
    第4章「問題点と対策」では第3章の各地で直面する問題点を編者が4つにまとめ対策を提案している。シジミ資源とその漁業の管理対策、密漁問題は他の漁業とも共通するが次の2つの指摘は極めて重要である。陸域と接しもともとその影響を受け易い汽水域ではあるが、近年の陸域の開発が貧酸素水塊の形成や塩分変化に顕著に反映して本種の生息条件を厳しくしている。さらに、現在の販売量の半分近くを占める輸入シジミの、特に、畜養・放流による自然生態系や国産ヤマトシジミへの影響の恐れである。「シジミよおまえもか」と改めて驚く深刻な問題である。
     
    ヤマトシジミの研究と漁業を統一的に結合させたい希望と水産試験場という地域の基盤によって立つ使命感とがあいまってまとめられた本書には、編者の熱い情熱と思い入れが感じられ漁業と直結するフィールドサイエンティストの歩む姿を彷彿させる。啓蒙書としても広く読まれることを期待する所以である。
     
    國井秀伸 島根大学汽水域研究センター 教授 (日本陸水学会誌 書評)
     
    食材になる汽水域の生物は何かと問われた時、シジミを思い浮かべる人は多いだろう。味噌汁の具として日本人が長年親しんできた自然の恵みであるヤマトシジミは、日本の汽水湖における総漁獲量の約8割を占めている。身近のこの有用二枚貝に関しては、これまでに多くの報告があり、最近では山室(1996)が生態や水質浄化に果たす役割についてよくまとめている。
    しかしながら、日本各地でのシジミ漁業の実態については、体系的にまとめられたものはなかった。シジミは内水面漁業の中では第一位の漁獲量であるものの、漁獲量は昭和40年頃から長期間にわたって減少傾向が続き(特に河川での減少が著しい)、今や中国などからの輸入物が国産のシジミとほぼ同量(!)出回っているらしい。
     
    本書の編著者である中村幹雄氏は、シジミの漁獲量が国内でもっとも多い島根県の宍道湖を抱える内水面水産試験場で、シジミの生態と漁業についての調査研究を20年以上続けている。平成9年にはその成果を「宍道湖におけるヤマトシジミと環境との相互作用に関する生理生態学的研究」と題した博士論文にまとめ、母校である北海道大学から水産学の学位を得た。
    シジミ博士とも称される氏は、場長としての地元での調査研究を行う一方、漁獲量が減少している我が国のシジミ漁業の現状と問題点を把握するため、仕事の合間にシジミの主産地に足を運び、全国各地の漁場が資源量の減少という共通の大きな問題に悩まされていることを知ったという。そしてシジミ漁業に携わっている人々みんなで考え、行動することの重要性を痛感し、シンポジウムを計画、平成10年に「第一回全国シジミ・シンポジウム」を主催している。
    本書をまとめるきっかけとなったのは、シンポジウムの資料がほしいという問い合わせがその後多数あったことや、これまでにシジミに関する参考書なり教科書のようなものがないかと何度となく聞かれたことによる。
     
    本書は、
    (1)ヤマトシジミの生態的特性
    (2)シジミ漁業の特性
    (3)シジミ漁業の概要
    (4)問題点と対策
    という4章から成る。1章と2章では、シジミの生態的特性、生息環境、水産資源としての特性、漁業の現状などが簡潔に書かれている。本書の核となる第3章にはページ数の7割以上が割かれ、北は北海道の天塩川・パンケ沼から南は九州の筑後川まで、全国18ヵ所のシジミ産地の概要・変遷・問題点が、地元研究者の人々によって詳しく紹介されている。産地ごとに漁場図、漁法(ジョレンやフルイ、操業風景などの写真)、そして漁獲量の経年変化が社会的なイベントとともに図示されており、資料としての価値は高い。4章では環境改変による漁場環境の悪化(底層水の貧酸素化、塩分変化、底質の細粒化)や外国からの輸入シジミに関する問題点などが書かれ、特に自治体関係者や内水面の漁業関係者に是非一読してもらいたいと感じた。
     
    値段が少々高いのが気になるが、汽水域での漁業あるいはシジミの生態に興味を持つ人にとっては必携の書である。余談ではあるが、著者の細君は栄養士であり、シジミを使った料理の数々、味噌汁の具としてだけではない食の楽しみ方を披露していることを書き添えておく。(中村ら, 1996)

  • 神西湖の自然
    神西湖の自然 -小さな汽水湖・大きな恵み-神西湖の自然編集委員会編

    宍道湖・中海は何かと全国的にも話題になる汽水湖の有名人ですが、同じ出雲平野の西側にはもう一つ、とても魅力的な湖があります。その名は神西湖(じんざいこ)。出雲国風土記では「神門水海(かんどのみずうみ)」として紹介されています。面積は約1.35km2、周囲長約5.3km、平均水深が約1.5mと、とても小さな湖です。神西湖は長さ約1.4kmの差海川(さしみがわ)で日本海と連絡しており、この川を海水が遡ってくるために、海水と淡水が混ざり合う汽水湖になっています。
     
    1992〜1993年の2年間にわたり、神西湖の地質、水理・水質、プランクトン、水草、ベントス(底生動物)、魚類、鳥類そして漁業と、様々な面から総合的な調査がはじめて行われました。この総合調査の結果をまとめたのが本書です。調査結果から神西湖は、日本の汽水湖の中でも一段と生産力の高い湖であることがわかりました。
     
    小さな湖であるだけに、理解しやすい面もありますが、まだまだ複雑な汽水域の自然の奥深さを知ることができます。そしてまた、神西湖が本当に豊かな自然に恵まれていることがわかります。
     
    本書の最後では自然環境の保全についての座談会の内容も載っています。環境問題を「地球スケールで考え、自分の住んでいる地域で行動する(Think globally, act locally)」ことの大切さと難しさについても、多くの有意義な示唆が得られると思います。

  • 汽水域の科学
    汽水域の科学 中海・宍道湖を例として高安克己編 「汽水域の科学」講師グループ著

    海水と淡水が混ざり合う場所を汽水域といいます。この地球上に「海水」と「淡水」ができて以来、汽水域は存在してきました。しかしながら、汽水域は宿命として歴史的に不安定であり、ある程度の広がりをもった汽水域が形成されて、長い間それが維持されるかどうかは、まさに自然の絶妙なバランスがどう保たれるかによります。その意味でも、中海・宍道湖は非常に貴重な自然であることがわかります。
    本書は中海・宍道湖の自然を一生懸命に調べてきた地元研究者が、汽水域を様々な側面からまとめた日本で初めての「汽水学」の入門書です。汽水域という自然の魅力と面白さが伝わってきます。本書と「日本のシジミ漁業」、「神西湖の自然」をあわせて読めば、汽水学についてかなりの理解が得られるでしょう。

シジミ物語(全66話)クリックすると拡大表示されます。

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